爪水虫とは

手足の爪に出来る水虫で、爪白癬と言います。他の水虫と同じで、白癬菌と呼ばれるカビが原因となります。他の部分の水虫から白癬菌が爪に移動して爪水虫となります。他の部分に水虫がある人は爪水虫にも気を付ける必要があります。

爪水虫の感染経路

白癬菌はカビなので、足の爪などを不衛生に伸ばしていると、そこに汗や垢が溜まり、白癬菌の餌になります。最初は爪と隣接する指先が水虫になる場合が多く、そこから爪の間に感染していきます。

爪水虫の症状

爪水虫は初め、爪に白い筋が入ったり、爪の先端や横側が白くなったりします。自覚症状はありません。この初期症状は、白癬菌が皮膚側から入り込んで来た状態です。次の段階で、一番多いのは、爪の先端部分や横側から白癬菌が侵入するパターンです。爪は黄色く変色し、先端側から爪がボロボロの状態になります。また、甘皮の部分から白癬菌が侵入してきた場合、爪の甘皮に近い付け根側から白く変色していきます。どちらの場合でも、爪水虫の症状が進むと、爪全体が変色して、爪が変形していきます。かゆみや痛みを伴います。 最終的には、爪全体が白・黄・黒色に変色し、盛り上がったように生え、ボロボロと崩れていきます。痛みがひどく歩くのが困難になることもあります。新たに白癬菌をばら撒いて、水虫を拡大させます。

爪水虫の治療

普通の皮膚に出来る水虫ならば、スプレーや塗り薬の様な外用薬で治療できますが、爪水虫は外用薬で完治することは難しいでしょう。爪水虫は、内科・皮膚科などに通院して内服薬をもらい、3ヵ月から一年程度服用し、完治することができます。 爪が完全に生え変わり、新しいきれいな爪になれば完治できます。爪は、手の場合で6ヵ月、足は12ヵ月で完全に生え変わります。しかし、指によっても生え変わりの早さは異なり、更に個人差もあるので、完全に生え変わるまで気長に治療する必要があります。 人により内服薬の副作用があり、胃の不快感や下痢・腹痛などが起きる場合もあるため、医師の診察を受けながらの治療になります。

爪水虫の予防

白癬菌は布団や衣類などを通じで他の人に感染する場合もあります。こまめに床の拭き掃除をしたり、バスマットを清潔にしたり、シーツを洗ったりして、白癬菌をばら撒かないように気を付ける必要があります。また、靴下や靴など清潔にし、蒸れないように工夫する必要があります。